VOL.85 12月7日(金) 神出学園オープン講座 in 北はりま
- 2018/12/11
- 17:06




今日は、「第2回神出学園オープン講座」を小野市福祉総合支援センターで開催しました。この冬1番の寒さでしたが、北播磨地区を中心に、市町の学校関係者、福祉関係課や教育委員会、一般の方など、約80名の方がお越しくださいました。




この講座では、平成6年10月開設以来、25年目を迎える学園の取組を紹介するだけでなく、学園の修了生の姿をみていただいたり、不登校支援にかかわってこられた方々相互あるいは学園スタッフとの意見交換を通じて、不登校について考え解決の糸口となればと、実施しています。まず、オープニングは学園の修了生や在園生有志から成る「神出クラウンパフォーマンスチーム」によるジャグリングを参加者にご披露しました。ユニークなパフォーマンスと音楽で、会場は一気に温かい雰囲気になりました。
第1部は、小林学園長から、「不登校の子どもたちの心に寄り添って~神出学園25年間の不登校支援~」と題して、ご講演いただきました。




第2部では、「神出学園の生活で得たもの」というテーマでの「シンポジウム」。兵庫教育大学大学院教授の岩井圭司氏をコーディネーターとし、修了生とその保護者、スタッフから、学園での生活の様子や、そこから得たもの、支援の様子などを引き出してくださいました。修了生からは「幸福より不幸から学ぶことが大きいと感じている。不幸を不幸のままにせず、自分の成長の踏み台にすることが大切だ」「自己中心的だった私が友だちの意見で発想が広がったときに人と関わることの大切さも知り、視野が広がった」「不登校は決して楽じゃないが、学園での生活を通して不登校だったことを、自信をもって言えるようになった」などの意見があり、考え方の変容と人としての逞しさを感じました。
第3部では、参加者とスタッフ全員による不登校支援意見交流会「ミニトークセッション」。2会場に分かれ計8グループで神出学園の支援に関する質疑応答、それぞれで不登校について不登校で悩んでいることなど、を話し合いました。




参加者の中には、「一人で悩むより、このような機会での話を糧にこどもと向き合いたい」「修了生の声を聞き元気をもらった」「ぜひ神出学園で一日交流体験に参加したい」「職員研修にきてほしい」などのご意見をいただきました。本日いただいた貴重な意見を今後の支援に役立てたいと思います。
最後になりましたが、講座の開催にあたり、後援をいただきました県教育委員会播磨東教育事務所、西脇市・三木市・加西市・加東市・多可町の各教育委員会、そして後援と会場提供・準備に献身的にご協力いただきました小野市教育委員会の皆様に心からお礼申し上げます。どうもありがとうございました。
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