Vol.87 3月1日(木) 巣立ちの「3月」
- 2018/03/06
- 11:11




3月に入り寒さも和らぎ、「神出」の地にもさわやか暖かい風が吹き込んでいます。いよいよ春が到来しました。学園生活をともにしてきた42期、44期生、45期生の一部の学園生が学園を巣立っていきます。
3月の主な行事です。
2日(金) 1日交流体験(26)
7日(水) 修了記念プログラム(神戸ポートピアホテル、神戸どうぶつ王国)
9日(金) 1日交流体験(27、最終回)
13日(火) 修了の集い準備
14日(水) 修了の集い、昼食会
15日(木) 終業の集い
26日(月) 春季休業(~4/7)
27日(火) 入学者説明会、園内ボランティア①
29日(木) 園内ボランティア②
この1年を振り返れば、昨年の4月10日、私は、初めて42期生、44期生の学園生と顔を合わせました。久しぶりの子供のいる施設での勤務で、初の校長職でしたので、とても緊張していたのですが、食堂で、学園生の一人に声をかけられ、すっと緊張がほどけたことを覚えています。




日々の学園生活では、豊かな自然の中で直接的に体験した「農園」「動物飼育」プログラムにおいて、学園生が自分の体調を窺いながら、地道にこつこつと活動していました。「料理」「食育」「華道」プログラムのある日(月曜、火曜)には、プログラムに参加している学園生が交代で、手作り料理や生け花などの「作品」を校長室に持ってきてくれ、完成度の高さに感心しました。毎回、持ってきてくれることを楽しみにしていました。本当に有難うございます。水曜日の「茶道」では、学園生が落ち着いた雰囲気を醸し出してくれ、心地よく緊張できるひとときを過ごすことができました。
また、学園祭、夏祭りなどの学園行事では、個性と感性を大いに発揮して学園生それぞれのパフォーマンスを繰り広げ、学園生、スタッフのみならず、保護者の方やお客様に驚きと感動をくれました。このような活動によって、学園生から元気をもらった大人も多かったことでしょう。




私は、このような学園生に、「神出に来てよかった」と心から思えるよう、どうすればよいか、学園生の様子やスタッフの意見などを踏まえて、取り組んできました。
学園生一人ひとりの状況をみながら、本館前のウッドデッキや手作り木椅子などで、ゆったりとした空間と時間の中で、一人になって考えることも大切ですし、様々なことに取り組む元気の出た人には、学園祭や夏祭りはもちろんのこと、学園外のイベントに積極的に参加し、これまで経験できなかった人前でのパフォーマンスに挑戦する機会を設けました。神出町地域の福祉施設、こどもの館や県庁・県民会館で新たなイベントの出演機会を設け、ジャグリング、環境学習の成果発表、販売、司会、劇など、学園での取り組みを生かして自分を表現することができるようにしました。
修了後の進路では、もう一度高校進学を希望する学園生に、公立の定時制多部制高校へ進学できるようアドバイスしました。学園生の可能性を模索しながら、個々の状況を踏まえた取組で、学園生は時には悩んだり、迷いながらも、確実に表情や行動が変わってきました。
修了生にとって学園生活もわずかですが、修了後のことを考え、心の準備も怠ることのないようにしてください。




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