黄金色に実ったヒノヒカリを、学園生、スタッフ総出で刈り取りました。晴れ渡った高い空の下での稲刈りは確かに絵になりますが、野良仕事には曇天の方がありがたいものです。

長袖、長ズボンに首にはタオルという出で立ちで勢揃いのはずが、半袖姿がちらほら。後でかゆくなっても知りませんぞ。
ガーデニング講師の田中さんと農園講師の上田さんから、ノコギリ鎌の使い方や田んぼの中に潜んでいるやもしれぬマムシ!への対処法を聞いて作業開始。15~16本に分けつ(株分かれ)した株を左手でつかんで、ノコギリ鎌をにぎる右手にぐっと力を込めて手前に引くと簡単に切れます。ザクッ、ザクッという収穫の音が耳に心地よく響きます。

刈り取った稲は、6株ずつ束ねて、“稲木”(いなき)に掛けていきます。今ではめったにお目にかかることがなくなってしまった“稲木干し”ですが、こうやって稲を逆さにつるして天日にじっくり当てることで、藁の栄養分や甘みが米粒に凝縮されて旨みが増すそうです。去年はたくさんかけ過ぎて稲木が折れてしまったので、今年は加減しました。

稲を刈る音思ひ出のなかにあり(龍太)
五感を働かせた体験の記憶は、身体のどこかにしっかりと刻まれたことでしょう。
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